ピアノ講師の音楽と日常にっき

横浜戸塚にてピアノを教えています。日々の出来事をゆるゆる~っと書いていきます♪

音源で辿る・・西洋音楽史5 『中世4 ノートルダム楽派』

※過去の記事

西洋音楽史1 古代は こちら
西洋音楽史2 中世1『グレゴリオ聖歌』は こちら
西洋音楽史3 中世2『民衆音楽』は こちら
西洋音楽史4 『中世3 オルガヌム』はこちら

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1250年にフランス・パリに完成した『ノートルダム大聖堂
この聖堂で栄えた初期多声音楽のことを〈ノートルダム楽派〉という。



●12世紀後半に活躍した 〈レオニウス〉
https://www.youtube.com/watch?v=gtkmnhnHWhw
レオニウスが『オルガヌム大全集』でメリスマオルガヌムを体系的にまとめる



●12世紀末〜13世紀初〈ペロティヌス〉
https://www.youtube.com/watch?v=bpgaEFmdFcM
レオニウスの後輩にあたるペロティヌスはメリスマオルガヌムを3声・4声へ拡張したり
さらにリズムのパターン化を測り旋律に統一性を持たせた。
ペロティヌスの使用したリズムパターンを『モドゥスリズム』という。

この時代あたりからようやく音の高さだけでなくリズムも表記され始める。


どちらも、
テノールに長く引き伸ばされたグレゴリオ聖歌を置き、
上声部に軽やかなリズムの旋律が乗る。この軽やかさが特徴ですね。
レオニウスは非軽量リズムによるもの、
ペロティヌスは計量リズム(クラウズラ)によるもの。



●その後、〈コンドゥクトゥス〉が生まれる
https://www.youtube.com/watch?v=gG70SEV1OgE
定旋律がなく(グレゴリオ聖歌を下声部に置かない)、
全ての声部が同一のリズムと歌詞(自由な宗教詩)でうたわれる。


●13世紀後半 〈モテトゥス〉が生まれる
https://www.youtube.com/watch?v=FLD7FiHaTqE


クラウズラ同様に下声部に引き伸ばされたグレゴリオ聖歌を置き、
その上にモドゥスリズムを用いた旋律を置く。
クラウズラとの違いは下声部のグレゴリオ聖歌の歌詞に対し、
違う歌詞で歌うことです。
その歌詞は下声部のグレゴリオ聖歌の注釈をしている。
その後3声、4声になるが同様に、
それぞれの声部がグレゴリオ聖歌の注釈をしているということです。



モテトゥスはその後、
上の声部の歌詞がフランス語による世俗的な恋の歌になったり、
下声部のグレゴリオ聖歌すら無くなってしまったり、
楽器で演奏されたり、、もはや宗教と関係ないものになっていく。
人々が、教会音楽を『神に対してだけ』の音楽から『人々が楽しむ』音楽への転機となる時期。



●14世紀

1320年頃?『アルスノヴァ』フィリップドヴィトリ著という理論書により、
モドゥスリズムに代わる、より詳しく新しいリズム表記法が確立される。
モドゥスリズムを見ると分かる通り、8分の6拍子ですが、
この所謂3拍子系は『神・子・聖霊』の『三位一体』から来ているとか。
しかし、アルスノヴァにて新たに『2拍子の記譜法』が掲示され、
当時としては不自然なリズム とされ、ヨハネス2世により禁止令まで出る。
さらにこの頃になると楽曲構成も統一性が出始める。(ロンド形式など)


この時代の大作曲家 ギョームドマショー(1300〜77)の作品
https://www.youtube.com/watch?v=bHRAYbgdxew
https://www.youtube.com/watch?v=9ti59NdbG1c
宗教曲から世俗曲まで幅広く作曲。
音楽を設計するという理念を世俗曲に転用し、脱宗教化に向けての第一歩とした。



次回は中世イタリア、中世イギリスを取り上げます。

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